慶長通宝の価値と買取相場
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は江戸初期の慶長11年に発行された慶長通宝(慶長通寳)の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。贋作(偽物)については価値がありませんが本物ならば、状態が悪かったとしても1枚1万円以上の価値があります。
慶長通宝の価値
慶長通宝は慶長11年(1606年)に江戸幕府によって鋳造・発行された銅銭です。大きく分けて2系統が存在し、一つは大形で文字も整った比較的良質なもの、もう一つは小型で質も劣悪であり永樂通寳(永楽通宝)から「永樂」を削除し「慶長」を嵌め込み変造した古銭です。
素材は銅で直径は23.5mm前後の事が多く、日本のカタログ価格では下記のような評価となっています。
種類 | カタログ価格 |
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小字(普通銭) | 1.2〜4万円 |
宝頂星 | 10〜20万円 |
小字と宝頂星は「宝(寳)のウ冠」の長さが違います。宝頂星では右の写真のように「宝(寳)のウ冠」の頂上が長くなっています。
慶長通宝の実勢価格と買取相場
慶長通宝の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古銭を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少古銭ほど高くなります。
古銭詳細 | 実勢価格 |
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宝頂星 美品(2016年取引) | 9.1万円 |
宝頂星 美品(2017年取引) | 7.8万円 |
小字 極美品(2016年取引) | 3.45万円 |
宝頂星は業者の仕入れ掛け率「6〜8割」、小字は「5〜7割」程度が期待できます。具体的には上記の「宝頂星 美品(2016年取引)」を査定に出した場合「5.4万円〜7.3万円」程度での買取になる可能性が高いです。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。