明治の1円(一圓)銀貨の価値と買取価格
こんにちは日本コイン情報館です。今回は明治に発行された1円(一圓)銀貨の価値と古銭業者による買取価格について見て行きたいと思います。
なお、旧一円銀貨(一圓)と新一円銀貨(ONE YEN)の詳細につきましては「明治の一円銀貨」でも詳しく書いています!!
明治の1円銀貨の価値
明治に発行された1円銀貨です。円(圓)の筆跡が異なるタイプ(type1, type2, type3)やONE YEN表記のタイプなど微妙にデザインの異なるタイプが複数発行されています。
カタログ価格上、最も高額な銀貨は明治8年に発行された1円銀貨(Y#A25.2)で発行枚数は僅か13万枚しかありません。カタログ価格はUNCで16500USD(約200万円)となっており大変希少です。
明治8年の銀貨でNGCやPCGSによる鑑定済みのコインの売買実績は殆どなく、国際的な実勢価格の査定は困難です。明治7年の1円銀貨(Y#A25.2 カタログ価格UNC=5000USD)については2010年にMS62のコインがスイスで売買が行われ日本円換算で約100万円で売買が成立しました。カタログ価格の2倍弱という高額ですので明治8年銘の鑑定品が市場に出てきた場合は250万円〜300万円程度の値がつく事が予想されます。
明治以降の日本の円銀はバラエティの豊富さでは乏しいですが、年号銘によってカナリの価格差があります。そのため、銘を細工する贋作(偽物)が多く出回っていますので注意が必要です。
古銭業者による買取価格
明治の1円銀貨は業者による買取の場合、市場価格(実勢価格)の6割~9割程度での買取となる事が多いです。価値が高い年号の場合は8割〜9割と市場価格に対する買取価格の割合は高くなりますが、価値が低い年号や低グレードの場合は市場価格の6割程度での買取となります。
なお、高額な1円銀貨の査定については宅配査定ではなく出張査定や持込査定を利用すると安心でしょう!今回の記事が古銭コレクションや買取査定の参考になりましたら幸いです。