明治に発行された貿易銀の価値と買取価格
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は明治8年〜明治10年にかけて発行された貿易銀の価値と業者による買取価格について書いて行きたいと思います。
明治に発行された貿易銀
明治8年、明治9年、明治10年に発行された貿易銀です。貿易銀(TRADE DOLLAR)は中国との貿易を決済する為に必要とされた銀貨で以前はメキシコの8レアル銀貨が使われましたが次第に、日本や米国、英国等でも独自のものを発行するようになりました。
Y#14で発行枚数は全てで約300万枚とされています。カタログ価格はUNCで2500USD〜2750USDとなっており高額です。カタログ上はミントステイトしかありませんがプルーフの発行もあります。
さらに、明治7年(1874年)には試鋳貨も発行されています。明治7年の試鋳貨は私が調べた限りでは海外で2度程オークションへ出品されPF62が約2600万円(手数料込み)、PF65が約3800万円(手数料込み)で取引されています。
通常貨(ミントステイト 明治9年貿易銀)でもMS64などハイグレードのコインは300万円弱の値がつきますのでグレードの高いコインの希少性が伺えます。
業者による買取価格
明治発行の貿易銀は業者による買取の場合、市場価格(実勢価格)の7割~9割程度での買取となる事が一般的です。査定については高額古銭の場合、宅配査定ではなく、出張査定や持込査定が安心でしょう!今回の記事が日本のコイン、古銭コレクションの参考になりましたら幸いです。