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元和通宝の価値と買取相場

こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は元和元年(1615年)もしくは元和2年(1616年)頃に鋳造され、元和3年から発行されたとされている穴銭の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。

元和通宝の価値

元和通宝
元和通宝(元和通寳)は慶長通宝の後に発行された穴銭です。直径は24mm前後、重量2.6g前後となっており、サイズは慶長通宝に近いです。

表面には「元和通寳」裏面には「一」のような一本線が書かれており、素材は銅で現存数は慶長通寳よりも少ないです。実際には市場流通がされなかった試鋳貨幣の可能性もあり、希少性が高いためカタログ価格は下記のように高額です(昔の古銭なので不明な点が多いです)。

種類 カタログ価格
小字 15〜30万円
大字 40〜70万円

小字と大字は書かれている「元和通寳」の字の大きさが異なります。長年コレクターをしていますが、元和通宝自体が珍しいということもあり大字の実物は見た事がありません。

元和通宝の実勢価格と買取相場

「買取価格=実勢価格×仕入掛け率」

元和通宝の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古銭を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少古銭ほど高くなります。

古銭詳細 実勢価格
小字 2.8g 2.4cm 極美品(2014年取引) 23万円
小字 美品+(2014年取引) 12万円
小字 2.36cm 美品(2015年取引) 7.4万円

実勢価格は5万円以上の事が多く、「元和通宝(小字)」は業者の「仕入れ掛け率=6〜8割」が期待できます。また、大字の場合はおそらく「8〜9割」程度の掛け率で買い取ってくれます。

具体的な買取価格の計算としては上記の「小字 美品+(2014年取引)=12万円」を査定に出した場合「7.2万円〜9.6万円」程度での査定(買取)になる可能性が高いです。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。

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