江戸の銀貨
明和五匁銀の価値と買取相場
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は明和五匁銀の価値と買取相場・換金相場について記載して行きたいと思います。
明和五匁銀の価値と買取相場
明和2年〜安永元年(1765年〜1772年)に発行された明和五匁銀です。元文丁銀を潰して製造された品となっており、銀質(品位)も46%と低く黒っぽい品が殆どとなっております。
重量18.75g、品位は銀460/銅540となっており、古銀というよりも古銅に近いです。発行枚数(鋳造枚数)は361,200枚と少ないため希少価値が高く、カタログ価格は下記のように高額です。
日本のカタログ価格
種類 | 下(並品) | 中(美品) | 上(極美品) |
---|---|---|---|
通常貨 | 16万円 | 25万円 | 35万円 |
米国のカタログ価格
並品 | 美品 | 極美品 |
---|---|---|
約9万円 | 約12万円 | 約16万円 |
明和五匁銀の実勢価格と買取相場
明和五匁銀の実勢価格(実際に市場で取引される値段)は下記の通りです。25万円で取引されたエラー銭は重量が19gを超え、極稀に存在する通称”お多福”と呼ばれる品です。ホッペが膨らむかの様に、僅かに広がりを持つ様なスタイルになっています。
業者所在 | 古銭詳細 | 取引価格 |
---|---|---|
兵庫県 | 日本貨幣商組合鑑定 エラー19.5g 極美品 | 25万円 |
広島県 | 極美品 | 16.9万円 |
東京都 | 日本貨幣商組合鑑定 通常 17.8g 極美品〜準未使用 | 15.8万円 |
愛知県 | 極美品 | 15.1万円 |
宮城県 | PCGS鑑定済み AU55 準未使用 | 15万円 |
米国 | 極美品〜準未使用 | 約15万円 |
実勢価格は米国のカタログ価格が参考になり日本のカタログ価格に比べると安価での取引が一般的です。
業者による買い取り価格は希少な古銭であればあるほど掛け率(仕入れ率)が高くなる傾向があり明和五匁銀の場合、実勢価格の6割〜9割が業者の買取価格となる可能性が高いです。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。