安政二朱銀の相場と買取価格
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は安政6年(1859年)に発行された安政二朱銀(貿易二朱銀)の相場と業者による買取価格について記載して行きたいと思います。
安政二朱銀の価値
安政二朱銀(あんせいにしゅぎん)は日米和親条約による安政6年6月2日(1859年)の横浜港の開港に備えて、同年5月25日より小判の海外流出防止の目的で貿易取引専用に鋳造された計数銀貨であり、貿易二朱(ぼうえきにしゅ)とも呼ばれています。
C#15で前後に鋳造された天保二朱金(銀)、万延二朱金(銀)と比べるとデザインが大きく異なり、更に重量は13.62g非常に大きな2朱銀となりました。1859年の単年発行となっており、発行枚数は約70万枚と多いのですが状態の良い古銭の現存数が少ないためカタログ価格は下記のように高額です。
年号 | 発行枚数 | VF(美品) | XF(極美品) |
1859年 | 706400枚 | 1200USD(約14万円) | 1600USD(約18.5万円) |
ただ、中国等で贋作(偽物)も作られており精巧なものだと見ただけだと判りにくいので注意が必要です。真贋について疑義がある古銭についてはまずは重量を計測してみる事が重要で、重量が1g以上異なる場合は贋作の可能性が高いです。
安政二朱銀の相場と市場価格
安政二朱銀は希少な古銭(古銀)ですが下記のように国内、海外で取引が行われています。
取引日 | 取引国 | コイン(古銭)詳細 | 取引価格 |
2015年 | 米国 | 極美品 | 910USD(約10.4万円) |
2011年 | 米国 | 極美品 | 1,265USD(約14.5万円) |
2016年 | 日本 | 組合鑑定 極美品〜準未使用 | 19.4万円 |
2016年 | 日本 | 組合鑑定 極美品〜準未使用 | 18.8万円 |
状態の良いものについては高値で取引されており、カタログ価格同等から若干安い価格帯が相場のようです。
江戸期の古銭は判りにくいものが多いですが、安政二朱銀(貿易二朱銀)は大変判りやすいデザインなので古銭に詳しく無い場合も他と見間違えるような事は無いと思います。
古銭業者による買取
安政二朱銀は買取の場合、市場価格(実勢価格)の7割~9割程度での買取となる事が一般的です。査定については高額古銭の場合、宅配査定ではなく、出張査定や持込査定が安心でしょう!今回の記事が古銭の買取査定や古銭コレクションの参考になりましたら幸いです。