元文豆板銀の価値と買取相場
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は元文豆板銀の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。元文豆板銀より以前には「宝永二ツ宝豆板銀」や「元禄豆板銀」が発行されており、元文豆板銀同様に価値が高いです。
元文豆板銀の価値
元文元年〜文政元年(1736年〜1818年)にかけて発行された元文豆板銀です(画像は表:大黒、裏:群文)。元文丁銀と同品位(銀460/その他540)となっており「普通品」「真文大黒」「真文大黒めぐり文」「群文」「大字文」が存在します。他の、豆板銀同様に価値が高くカタログ価格は下記のように高額です。
種類 | 下(並品) | 中(美品) | 上(極美品) |
---|---|---|---|
普通品 | 0.4万円 | 0.8万円 | 1.2万円 |
片面大黒 | 1万円 | 1.5万円 | 2.5円 |
大黒(表)+大黒(裏) | 3.3万円 | 7万円 | 12万円 |
大黒(表)+群文(裏) | 25万円 | 40万円 | 50万円 |
大黒(表)+大字文(裏) | 27万円 | 40万円 | 55万円 |
元文豆板銀の実勢価格
元文豆板銀の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。豆板銀では真贋(本物か偽物)が不明な品が多いので下記の売買データについては一流店舗か鑑定済み品のデータを採用しています。
古銭詳細 | 実勢価格 |
---|---|
大黒(表)+群文(裏) 美品〜極美品 | 約126万円 |
大黒(表)+大黒(裏) 準未使用 | 約11万円 |
大黒(表)+群文(裏) 並品 | 約11万円 |
初めの約126万円で取引された「大黒(表)+群文(裏)」は米国で2011年に取引されたものです。カタログ価格に比べると大幅に高額な金額での取引となっており、偶然ついた値段かもしれません。
このように、豆板銀は重量や形状が一点一点異なるので売買相場がわかりにくく、実際に専門家に査定してもらわないと価値が掴みにくいです。
買取相場まとめ
古銭(古銀)を買取業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少古銭ほど高くなります。
元文豆板銀の場合、両面打(両面大黒や表大黒+裏群文)では「掛け率:5割〜8割程度」となっており高額買取が期待できます。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。