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文政小判金の価値と買取相場

こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は文政小判金(草文小判)の価値と買取相場について記載して行きたいと思います。文政小判金は元文小判金の後に鋳造され背の極印が草書体の「文」であることから草文小判とも呼ばれています。

文政小判金の価値

文政小判金
文政2年〜文政11年にかけて発行された小判金です。鋳造総数11,043,360両、品位は金559/銀441、重量13.07gとなっておりカタログ価格は下記の通りです。

日本のカタログ価
種類 下(並品) 中(美品) 上(極美品)
普通品 20万円 30万円 35万円
偶然大吉 45万円 60万円 80万円
献上小判 80万円 120万円 170万円

献上小判は荒目と細目の2種類となっています。また、座人印(小判師の験極印と吹所の験極印の組み合わせ)が「大吉・小吉・堺長・馬神・守神・久吉・久長」の七福小判が存在します。

元文小判金と文政小判金の違い

違い
元文小判金と文政小判金は背の右上にある極印で見分けることができます(左が元文小判金、右が文政小判金)。

元文小判金では真書体の「文」が打たれているのに対し、文政小判金では草書体の「文」が打たれています。

文政小判金の実勢価格と買取相場

「買取価格=実勢価格×仕入掛け率」

文政小判金の実勢価格(実際に市場で取引された値段)は下記の通りです。古い貨幣を業者に買い取ってもらう場合、実勢価格に「(仕入)掛け率」を掛けたものが査定価格となり、掛け率は希少古銭ほど高くなります。

古銭詳細 実勢価格
献上判 「(偶然)大吉」 極美品 85万円
「谷 吉」極美品(米国取引) 約26万円
「(偶然)大吉」 美品 38.7万円
「守 神」 極美品 28万円

文政小判金は価値が高いため仕入掛け率は「7〜9割程度」が期待できます。具体的には85万円で取引された上記の「献上判 「(偶然)大吉」 極美品」を査定に出した場合「60万円〜77万円」程度での買取になる可能性が高いです。今回の記事が古銭の売却や換金の参考になりましたら幸いです。

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