天保一分銀の相場と買取価格
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は天保8年(1837年)から1854年まで鋳造された天保一分銀の相場と業者による買取価格について記載していきたいと思います。
天保一分銀の価値
天保一分銀(古一分銀)です。C#16で重量は8.66g、発行枚数は約7800万枚となっております。安政一分銀と混同して売られていることもありますがカタログ価格や実勢価格に殆ど差異はありませんのであまり気にすることはありません。
安政一分銀との判別方法としては裏面の「是」字の八画および九画が交差した交叉是のものか否か、側面の仕上げが滑らかで桜の花弁が打たれているか否かなどがあります。また、多く使われている手法として桜花の逆打ちのものの位置から判断する方法があります。
贋作(偽物)については銀以外の金属が使われていることが一般的で重量が軽い場合が殆どです。また、本物自体の価値がそこまで高くないため贋作作成にお金をかけないようで贋作の精度も低く古銭に見慣れている人が見れば大抵は判別ができます。
カタログ価格は下記のようになっており、市場価格(実勢価格)も1万円を超えることは稀です。
年号 | 発行枚数 | VF(美品) | XF(極美品) |
1837年〜1854年 | 78916556枚 | 30USD(約0.35万円) | 45USD(約0.5万円) |
天保一分銀の相場と市場価格
天保一分銀は国内では、下記のような金額で取引されております。全体的にカタログ価格と同等レベルでの金額で市場価値はあまり高くありません。
取引日 | コイン(古銭)詳細 | 取引価格 |
2016年 | 極美品 | 3500円 |
2016年 | 極美品〜準未使用 | 4500円 |
2017年 | 極美品 | 4000円 |
2016年 | PCGS MS65(完全未使用) | 19000円 |
上記以外に100枚や200枚などの「まとめ売り」がありますが、まとめ売りの1枚当たりの価格は1500円〜2000円程度となります。また、市場に出てくることは稀ですが鑑定済みの完全未使用クラスは2万円程度の値がつきます。
業者による買取価格
業者による買取の場合、市場価格(実勢価格)の6割~8割程度での買取となる事が一般的です。査定については高額古銭の場合、宅配査定ではなく、出張査定や持込査定が安心でしょう!今回の記事が日本の古銭コレクションや業者による買取査定価格の参考になりましたら幸いです。