江戸の金貨
慶長一分金の価値と買取価格
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は1601年〜1695年に発行された慶長一分金(慶長一分判)について記載していきたいと思います。
慶長一分金は慶長小判と同品位、1/4の量目でもってつくられた長方形短冊形の古銭で、表面は上部に扇枠の桐紋、中央に横書きで「分一」、下部に桐紋が配置され、裏面は「光次(花押)」の極印が打たれています。
慶長一分金の価値
1601年より鋳造された慶長1分金です。重量4.43gの小型の古銭で金と銀の比率は85.7%:14.3%となっております。
カタログ上は下記のように3種類に分類され上部の打刻の数によって希少性が異なります(上記画像は打刻が一つのタイプです)。
打刻数 | 並品 | 美品 | 極美品 |
0個 FR#24 | 約5.5万円 | 8.5万円 | 16.5万円 |
1個 FR#24a | 15万円 | 28万円 | 42万円 |
2個 FR#24b | 35万円 | 55万円 | 85万円 |
さらに打刻数以外にも前期に作られたものか後期に作られたものかによって価値が異なります(品位も異なる)。
慶長一分金の市場での取引価格
市場価格としては状態などによって様々ですが高いものは53万円程度、安いものでも10万円前後で取引されていますので高価買取が期待できるでしょう!
江戸期初期の大変古い古銭のため極美品以上の状態のものはほとんど存在せず、市場に出回った場合、カタログ価格より高額での取引が多いように感じます。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。