江戸の金貨
太閤円歩金・額一分判金の価値と買取相場
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は天正17年頃と慶4年に発行された太閤円歩金と額一分判金の価値と買取相場(換金相場)について記載して行きたいと思います。
太閤円歩金の価値
天正17年(1589年)頃に発行された太閤円歩金です。大変古い金貨ということもあり品位は不明、重量4.5gとなっておりカタログ価格は下記の通りです。
日本のカタログ価格
種類 | 下(並品) | 中(美品) | 上(極美品) |
---|---|---|---|
通常貨 | 350万円 | 450万円 | 550万円 |
実勢価格(実際に市場で取引される値段)については殆ど市場での取引が無いため詳しいことはわかりません。真贋(本物か偽物)が不明なものは多く取引されており、真贋不明品が40万円前後で取引されることもあります。
額一分判金の価値と買取相場
慶長4年(1599年)に発行された額一分金です。重量4.39g、裏面に桐刻印以外に両替商刻印があるものが存在します。カタログ価格は先ほどの太閤円歩金同様に高額で下記の通りです。
日本のカタログ価格
種類 | 下(並品) | 中(美品) | 上(極美品) |
---|---|---|---|
通常貨 | 200万円 | 300万円 | 400万円 |
実勢価格は私が知る限り下記のような取引がありカタログ価格に比べると安価での取引が一般的です。
実勢価格(実際に市場で取引された値段)
業者所在 | 古銭詳細 | 取引価格 |
---|---|---|
東京都 | 日本貨幣商組合鑑定 美品〜極美品 | 145万円 |
神奈川県 | 日本貨幣商組合鑑定 美品 | 80万円 |
業者による買取価格
業者による買い取り価格は希少な古銭であればあるほど掛け率(仕入れ率)が高くなる傾向があり額一分判金や太閤円歩金では、実勢価格の8割〜9割が業者の買取価格になる可能性が高いです。今回の記事が古銭の買取査定価格の参考になりましたら幸いです。