江戸期の大判・小判・五両判金
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は大判・小判・五両判金について、まとめて紹介して行きたいと思います。どれも大変希少な古銭ですが贋作(偽物)やレプリカが多く出回っており売買では注意が必要です。なお、「続きを読む」をクリック頂ければ、それぞれの金貨の詳細についても見る事ができます。
江戸期の大判・小判・五両判金
-
万延時代(1860年〜1862年)に発行されたとする大判(10両)です。C#241a.1とC#24a.2で重量は112.4gと近年に発行された貨幣としてはかなりの大型のコインとなります。発行枚数は1.7万枚程度とされており、状態の良い物は大変希少です。カタログ価格はXFで28000USD(340万円程度)とされており、国内より海外の方が高額で取引される事が多いように感じます。
-
天保大判金は天保9年(1838年)〜1860年にかけて鋳造されました。C#24.2、発行枚数わずか1887枚のため市場に出回ることは殆どないはずですが市場に数多く出回っています。贋作(偽物)が多いですが、精巧なものでも重量が異なる場合が多いので真贋が気になる大判については重量をよく測るようにしましょう!また、金:銀=67.4%:32.6%となっており、金属検出ができれば真贋を見極める参考になります。
-
天保8年〜天保14年に発行された天保五両判金です。江戸期で唯一、五両の額面を持った金貨で、表面中央に「五両」の極印が使われています。市中でも大いに使用されると期待されましたが、あまり評判は良くなく発行枚数、発行期間共に短く希少性が高いです(発行枚数は全体で34455枚とされています)。
-
江戸時代の万延小判です。C#22dで重量は3.3g、万延金とも呼ばれますが素材は金と銀の合金となっており金が約60%、銀が約40%となっています。1860年〜1867年にかけて発行され、発行枚数は625050枚と多くの発行がありました。
-
安政6年(1859年)に発行された安政小判金です。C#22cで重量は8.97g、金:銀=57%:47%の組成となっています。発行は安政6年単年で発行枚数は351000枚となっており現存数は少なく希少です。
-
天保小判金はC#22bで重量は11.2g、金と銀の比率は「金:銀=56.8%:43.2%」となっております。発行枚数は8120450枚となっておりかなりの数発行されていますが現存数が少ないため希少です。そのため、カタログ価格はXF(極美品)=2300USD(約26万円)と高額で市場価格も高価格です。