江戸期の一分金・二分金
こんにちは日本コイン古銭情報館です。今回は江戸期の一分金と二分金について、まとめて紹介して行きたいと思います。なお、「続きを読む」をクリック頂ければ、それぞれの金貨の詳細についても見る事ができます。
江戸期の一分金・二分金
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江戸期に発行された万延2分金です。1860年に発行された古銭で万延に発行された2分金は下記のように2種類が存在します。なお、金品位は金:銀=22%:77%となっており正確には金ではなく銀が過半数を占めます。
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安政二分判(安政二分金)です。C#21bで重量は5.62g、サイズは21×13mmとなっております。1856年〜1860年にかけて発行された古銭で発行枚数は約700万枚となっており、万延に発行された二分金に比べると発行枚数は少ないです。
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草文二分金(草文二分判、草字二分金)は1828年から1832年にかけて発行された古銭です。C#21aで発行枚数は400万枚、サイズは23×14mm、重量6.56gとなっています。安政2分金や万延2分金に比べると金品位は優れており、金:銀=56%:43%となっており銀より金を多く含んでいます。
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C#21で重量は6.52g、サイズは23×14mm、発行枚数は約600万枚となっており裏には楷書体の「文」字が刻まれているため真字二分金(しんじにぶきん)とも呼ばれています。
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万延一分判金です。安政一分判金との違いとしては正の字が裏面にあるか否かで判別をする事ができます。また、重量はわずか0.82gとなっており、その小ささから明らかに判別できます。C#20cで金と銀の比率は金:銀=57%:42%となっており金を多く含んでいます。
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安政一分判金です。C#20bで重量は2.24g、金と銀の比率は金:銀=57%:43%となっております。万延一分判金とデザインが似ていますが大きさが異なりますのですぐに判別できます。
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天保一分判金です。C#20a、重量2.8g、金と銀の比率は金:銀=56.8%:43.2%となっており発行枚数は不明です。安政一分判金との判別方法としては「保」の字が入っているか「正」の字が入っているかで判別する事ができます。